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『新世界より』

『新世界より 上・下』貴志祐介

story
1,000年後の日本。
神栖66町をはじめとした9つの町にしか人の住まなくなった日本では、人は「呪力」を持ち、子供たちを徹底した管理の下に置いていた。
「和貴園」に通う、十二歳の渡辺早季、青沼瞬、秋月真理亜、朝比奈覚、伊東守の五人は、夏季キャンプで、出てはならない八丁標の外の世界で人生を変える出来事に遭遇する・・・。

貴志祐介さんといえば、ISOLA、黒い家、天使の囀りなど、人間の欲望や狂気を呼び起こす恐怖を描いたホラー作品が有名で、モダンホラーの代表格とみられていますが、その一方で、サバイバルサスペンスの「クリムゾンの迷宮」、青春ミステリー「青の炎」、本格ミステリー「硝子のハンマー」など作風を次々と広げてきている注目の作家でもあります。

とにかく読者をハラハラドキドキさせるツボを心得ている作家で、読んでいてとにかく飽きない。
人間が極限に置かれた時に、どのような心理状態、どのような行動をとるのか・・・。
そういう描写が非常に得意な作家です。

その貴志祐介さんの最新作「新世界より」は、3年半ぶりの長編書き下ろし。
しかもSF。
上下で1000ページを超える超大作になっています。

悪鬼、業魔、バケネズミ、不浄猫、風船犬、ミノシロモドキなどなど、イマジネーションの世界にぐいぐいと引き込ませてくれます。
悪鬼とは何か? 業魔とは何か? 結末は?
人間とはこの世でどんな生き物なのか?と真剣に考えてしまうような深い作品でもあります。
これは、ほんと映画化してもらいたいが、一方で日本映画でチャチな安っぽい映画なら絶対映画化してほしくない。
それほど、グレードの高いSF作品です。

SFが苦手な人でもファンタジーっぽく読んでいけると思います。(決してファンタジーではないですが)

さすが貴志祐介。
はやくも次の作品が待ち遠しいです。

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