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『あるスキャンダルの覚え書き』

『あるスキャンダルの覚え書き』Notes on a scandal 2006 DVD

story
ロンドン郊外の中学で歴史を教えるバーバラは、厳格で辛辣な性格から教え子だけでなく同僚からも疎まれ、孤立していた。
そんなある日、若く美しい美術教師シーバが赴任してくる。
「彼女こそ、私が待ち望んだ女性」と直感したバーバラは、彼女をこっそりと観察しては毎夜日記に“報告”していた。
計画的にシーバに近付き、親しくなっていくバーバラ。だがそんなある日、シーバと15歳の教え子のセックス現場を目撃し…。

staff
監督:リチャード・エアー
脚本:パトリック・マーバー
製作:レッドモンド・モリス
音楽:フィリップ・グラス

cast
バーバラ:ジュディ・デンチ
シーバ:ケイト・ブランシェット
リチャード:ビル・ナイ


映画のタイトルって、俺自身はすごく重要なものだと思っているんだけど、そういう意味ではよく邦題が全然ダメだったりすることも多いわけで・・・。
で、この映画の邦題は「あるスキャンダルの覚え書き」。
いったい何なの?って感じのタイトルですよね。
でも原題が NOTES ON A SCANDAL 直訳かい!・・・う〜ん、もうちょっとヒネってほしかったなあって。

さてさて、この英国映画。
主演のジュディ・デンチは恋に落ちたシェークスピアで助演女優賞をエリザベス1世役でとってる英国の大女優。
片やケイト・ブランシェットは、アビエイターで助演女優賞受賞。でもやっぱエリザベスで主演とってほしかった。ゴールデングローブはとってるのにねえ・・・。そういやどちらもエリザベス1世の役をやってるところが奇遇。

ストーリー自体は、いりくんだ難しいものではないのに、何か引きずりこまれる作品になってます。
それは、テンポがいいこと。バーバラとシーバの感情表現がとてもスムーズで納得いく見せ方をしてくれていること。
テーマは危ない誘惑って感じでしょうか。

とにかくジュディ・デンチってどの映画でも存在感あるけど、ここでもすごい内面の感情の起伏をうまく表現しています。
ケイトはケイトでおバカな教師をこれまたうまく演じてるし。

なんかちょっとミザリーとか思い出しちゃいました。
友情って何なのか?愛情って何なのか?優越感って?
ちょっと後半はさすがにエスカレートな展開に・・・。
主人公の2人の女性自体は決して褒められた人間じゃない設定で、ほんとなら後味悪い映画になってしまうんだろうけど、なんかサスペンスに満ちたそして駆け引きの面白さのある佳作だと思います。
★★★★★★★☆

DVD 区切り 18:00 区切り comments(2) 区切り trackbacks(7) 区切り

『アンフィニッシュド・ライフ』

『アンフィニッシシュド・ライフ』An Unfinished Life 2005

story
夫を自らの過失で死なせてしまったジーンと、死んだ夫の父アイナー。
心に深い溝を抱えた二人が、やがて心を通わせていく…。
ジーンは恋人の暴力に耐え切れなくなり、11歳の娘グリフを連れて、亡夫(グリフの実父)の父で、牧畜を営むアイナーのもとに転がり込む。
アイナーはずっとジーンを許せずにいたが、それでも二人に当座の宿を提供。
こうしてジーン、グリフ、アイナー、そしてアイナーの牧場に暮らすミッチによる共同生活が始まる。
アイナーとジーンの間には深い溝があったが、グリフとミッチ、そしてワイオミングの壮大な自然を媒介にして、家族は徐々に再生へと向かう・・。

staff
監督:ラッセ・ハルストレム
脚本:マーク・スプラッグ、ヴァージニア・コーラス・スプラッグ
製作:ラッセ・ハルストレム他
音楽:デボラ・ルーリー

cast
アイナー:ロバート・レッドフォード
ジーン:ジェニファー・ロペス
ミッチ:モーガン・フリーマン

サイダーハウス・ルール、ギルバート・グレイプ、ショコラ、マイライフ・アズ・ア・ドッグ、最近ではシッピングニュースやカサノヴァなど、常に人間を暖かな眼差しで見つめ続け、繊細なヒューマンドラマを撮り続けてきた名匠ラッセ・ハルストレム監督の最新作です。

とはいっても、コレ、日本では劇場公開されていないのでは?
こういう映画をたくさんの人に見てもらいたいなあって思う。

お涙頂戴的な演出を好まず、ドラマティックな展開も仰々しい音楽も無い。
物語を淡々と進め、さりげない人間描写をしながら彼等の心の動きを、その変化を、ゆったりとそして丁寧に映像に収める監督さん。
いつも観終わった後の清々しさが残るそんな映画を撮る監督さんです。

主演が老いて、また格別の味を醸し出してきたロバート・レッドフォード。相手役にシンガーでもあるジェニファー・ロペス。そして名脇役モーガン・フリーマン。

静かな魂の映画であり、許しがテーマの映画。
タイトルのan unfinished lifeというのもなかなか意味深なタイトルです。

基本は、アイナーとジーンの義理の父娘の心の葛藤ですが、実は脇役のミッチの境遇も最後に心の解放へと向かうというなかなかさりげなくそれぞれの心の機微を表している佳作です。

ほんと何度もいいますが、こういう映画ってやっぱり年に何本かは絶対観たいですね!
★★★★★★★★

DVD 区切り 16:32 区切り comments(0) 区切り trackbacks(2) 区切り

『世界最速のインディアン』

『世界最速のインディアン』(The World's Fastest Indian)2005

story
ニュージーランド南部の小さな町、インバカーギル。
小さな家に独り暮らしているバートは、早朝からバイクの爆音を轟かせる名物の老人だった。
家族もなく、暮らしも貧しかったが、若い頃は優秀なエンジニアだった彼は、自ら改良したバイクで、数々の国内記録を残していた。
爆音の苦情はあるが、温かい人柄から町の人々に慕われてた。
バートの夢は、米国ボンヌヴィルの大会で世界記録に挑戦すること。
苦心して改良したマシン“インディアン”号とバイク少年からの餞別を手に、ライダーの聖地目指して出発した。

staff
監督:ロジャー・ドナルドソン
製作:ロジャー・ドナルドソン、ゲーリーハナム
脚本:ロジャー・ドナルドソン
音楽:J・ピーター・ロビンソン

cast
バート:アンソニー・ホプキンス
エイダ:ダイアン・ラッド
フェルナンド:ポール・ロドリゲス
トム:アーロン・マーフィー
フラン:アニー・ホイットル

久々の傑作映画じゃないかな?
映画館で観て感動して爽やかな気持ちで帰ったのを今でも覚えてます。
で、今回DVDを買ってまた観てみました。またまた感動!
映画館でも観たときも、以前のブログにも書いたんだけど、こういう良質な映画をもっと多くの映画館で長期にわたって上映してもらいたいなあって思います。
特に節操なく、夢や希望や直向さを失いかけている今の日本人(特に若者)に観てもらいたい映画だと思う。

実在の男、伝説のライダー、バート・マンロー。
21歳のときに出会った1920年型インディアン・スカウトを愛しぬき、生涯をかけて独力で改良し続けた名エンジニアでもあった男。
60代になってすでに孫もいる年齢になってボンヌヴィルのソルトフラッツで開催されるスピード・ウイークに挑戦。狭心症や前立腺肥大に悩まされながらも40年以上もかけてスピードを追求し続け、1967年、1000cc以下の流線型バイクの世界最速記録を打ちたて、以後現在に至るまで、その記録は破られていないという凄い男。
知らなかった。知ってよかった。

ごく簡単にいえば、バイクオタクのおやじのロードムービーと言ってしまえばそうかも知れない。
でもこのバート・マンローの生き様がいい。

“こういうマシンでスピードに挑むときは、5分が一生に勝る。”
“危険が人生に味をつけるんだ。リスクを恐れてはいけない。それが生きるってことだ。”
“夢を追い求めない人間は野菜と一緒だ。”

物語の中で、少年トムに語りかけるバートは、自分にいいきかせてる。
このセリフがいい。

また、バートの周りには、一癖も二癖もある人達がいてそれでも、みんなバートのことを見守っている。
ニュージーランドからアメリカに渡り、目的地のソルトプラッツまでのすごく長い道のりの中でも出会う人々がみんなバートの人柄、バートの情熱、バートの生き様にひきつけられていく。

なんかみていて、何度もジ〜ンとくるシーンの連続で、ほんと久々にいい映画みたなあって思います。

監督のロジャー・ドナルドソンはオーストラリア生まれでニュージーランドに移住した監督さん。
「カクテル」「ゲッタウェイ」「スピーシーズ」「ダンテズピーク」「13デイズ」「リクルート」など良質の映画でヒットを飛ばしている監督さんです。
この人、バート・マンローの生き様にほれ込んで、1971年にマンローのドキュメンタリーを作っていて、以後もずっと映画化の企画を暖め続けてきたという。
それだけあって、話も無駄がなくほんといい映画になっているなあって思う。

最後に、“人間の一生は草に似てる 春が来ると元気に伸びて 中年を迎えて実り 秋風が吹くと枯れ尽きてもう生き返らない 人間も草と同じさ 死んだらそれで終わり!”

だから一生懸命生き抜こう!
ほんと久々の傑作映画だ!

★★★★★★★★★☆

DVD 区切り 10:05 区切り comments(1) 区切り trackbacks(36) 区切り

『リトル・ミス・サンシャイン』

『リトル・ミス・サンシャイン』(LITTLE MISS SUNSHINE)2006

story
アリゾナに住む小太りなメガネ少女・オリーヴの夢は、ビューティー・クィーンになる事。
コンテストのビデオを研究したり、大好きなおじいちゃん指導の元、ダンスを特訓したりと訓練に余念がない。
そんな彼女の元に、朗報が舞い込む。カリフォルニアで行われる“リトル・ミス・サンシャイン”コンテストに繰り上げ参加が決定したのだ!
問題だらけのフーヴァー家は、家族6人ミニバスに乗り込み、一路コンテスト会場を目指すが…。

staff
監督:ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
製作:アルバート・バーガー他
脚本:マイケル・アーント
音楽:マイケル・ダナ

cast
オリーヴ:アビゲイル・ブレスリン
リチャード:グレッグ・キニア
シェリル:トニ・コレット
ドウェーン:ポール・ダノ
フランク:スティーヴ・カレル
グランパ:アラン・アーキン

「勝ち組」になることに没頭し、独自の成功論を振りかざす家長リチャード。
ニーチェに心奪われ、空軍のパイロットになる夢の世界に引きこもり、家族にはまったく興味を示さず口もきかない息子ドウェーン。
ビューティ・クイーンを夢見るおデブな娘オリーヴ。
ヘロイン常用者で老人ホームを追放された不良エロじーさんのグランパ。
失恋が原因で自殺未遂をはかったゲイでプルースト研究の第一人者を語る叔父のフランク。
そして、バラバラな家族を必死でまとめようとする母シェリル。
この超個性的な6人の家族が、巻き起こすファミリードラマ&ロードムービー。

今年のアカデミー賞で作品賞、脚本賞、助演男優賞、助演女優賞ノミネートされ、脚本賞とエロじーさん役のアラン・アーキンが見事助演男優賞を受賞しています。

物語は、家族揃って食事をしていたときに、妻と娘に留守電メッセージが入っていて、その内容が「リトル・ミス・サンシャイン」コンテスト地方予選の優勝者が失格となり、繰り上げ優勝となったっ娘のオリーヴがカリフォルニアのレドンド・ビーチで行われる決勝出場資格を得たというものだったことから始まります。
狂気乱舞するオリーヴ。しかし、フーヴァー家にシェリルとグランパ分の飛行機代を捻出する経済的余裕はない。
自殺傾向のあるフランクを高校生のドウェーンとともに残しておくこともできない。
結局、一家全員がおんぼろの黄色のフォルクス・ワーゲン・ミニバスに乗り込んで一路、カリフォルニアを目指すことに。
ただでさえギクシャクしている家族。だから狭苦しいミニバスのなかで早速、口論がスタート。
しかも車が途中で故障し、押しがけスタートでしかエンジンがかからなくなってしまうという有様。

場面や小道具それぞれが暗示的。
それにキャラクター設定が巧み。まあ、正直こんな似ても似つかない家族もないだろうが、でもほんと個性的でうまくキャラが描けています。それぞれも会話やセリフも練りこまれ、脚本の完成度が非常に高いと思いました。

雰囲気が何故か日本的に感じられるところもあり、また場面場面に何故かギルバート・グレイプを想い出すところもありました。
ロードムービーってなぜか好き。いろんなことが起きるし、いろんな出会いがあるし・・・。

印象的なところも多く、特にグランパがオリーヴに向かって、「負け犬」ってのは、何も挑戦せずにあきらめるヤツのことをいうんだ。だからミスコンを楽しめ!っていうところ。
また家長リチャードの本の出版がかなわないとなると、おじいちゃんは、「チャレンジしたお前を誇りに思う」と慰めるんだ。

そんなグランパが道中で亡くなってしまう・・・。
そこからがまたハプニングの連続で、はちゃめちゃなんだけど、ほんと心温まるロード・ムービーだと思う。

アカデミー賞の作品賞ってやっぱりそこそこスケールとかが要求されるようだから、そういう意味で作品賞には選ばれなかったのかもしれないけれど、よく出来たほほえましい作品だと思います。

★★★★★★★★

DVD 区切り 13:52 区切り comments(0) 区切り trackbacks(22) 区切り

『トリスタンとイゾルデ』

『トリスタンとイゾルデ〜あの日に誓う物語〜』(TRISTAN+ISOLDE)2006

story
ローマ帝国の崩壊後、イギリスは事実上、アイルランド王の権力下にあった。
各地に割拠する部族長の1人・マーク候は、幼いトリスタンの命を救い、孤児となった彼を大切に育てる。
9年後、立派に成長したトリスタンは戦いで負った傷から瀕死に陥り、葬船に乗せられ海に流される。
やがてアイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、薬の知識を持つ王の娘イゾルデに救われる。
若い2人は間もなく深い仲になるが、葬船がアイルランド軍に発見されたトリスタンは、この地を去らねばならなくなる。
こうして引き離された2人は、思わぬ形で再会することに。イゾルデがトリスタンの恩人であるマーク候と、政略結婚することになったのだ。
トリスタンは忠義心と愛情の間で苦しみながらも、イゾルデと密会を重ねるが・・・。

staff
監督:ケビン・レイノルズ
製作:リドリー・スコット他
脚本:ディーン・ジョーガリス
音楽:アン・ダドリー

cast
トリスタン:ジェームズ・フランコ
イゾルデ:ソフィア・マイルズ
マーク王:ルーファス・シーウェル

ロミオとジュリエットの元になった悲恋の物語という触れ込みで、宣伝されていたこのトリスタンとイゾルデ。
トリスタンとイゾルデといえばワーグナーの歌劇が思い浮かぶけど・・・。

この映画も実は観に行きたかった映画。その理由のひとつは大好きなリドリー・スコットが製作に携わった映画であること。
もうひとつはあのスパイダーマンシリーズのイケメン、ハリー役のジェームズ・フランコがどんな演技をするのかみものであったこと。

この手の歴史ものであり悲哀ものの場合、どちらかに傾いて、そのバランスが崩れて、味気ないものになる場合が多いけれど、このトリスタンとイゾルデは、とにかく小難しい展開がないし、難しい歴史的知識も必要ない。とてもわかりやすいストーリー展開になっているところに好感が持てました。

アイルランドがからむ映画って、結構自然の美しさと寂寥感ってのがあって、割と好きなんですが、この映画でも風景は綺麗。
恋愛映画ではあるのですが、マーク王の懐の深さ、寛容の心やトリスタンの忠誠心と恋心との葛藤、イゾルデの一途な想いなどがしっかりと伝わってきて、またイギリスとアイルランドとの歴史の中でうまくこれらがからみあっていてよくできているなと感じました。

それから、主線ではないですが、副線で、血のつながらないトリスタンを息子のようにかわいがるマーク王、そのマークの甥のメロートがトリスタンに対する嫉妬心を燃やすところもいくつかあって、登場人物の心の動きがうまく表現されています。

冒頭、それかららすとシーン近くに川の流れのシーンがでてきます。このシーンが妙に印象に残る映画でした。
★★★★★★★☆

DVD 区切り 18:55 区切り comments(0) 区切り trackbacks(10) 区切り

『イカとクジラ』

『イカとクジラ』(The SQUID and the WHALE) 2005

story
ブルックリン、パークスロープに住むバークマン家。
父は元売れっ子作家だが、今は大学講師。
母は「ニューヨーカー」誌でのデビューを控えた有望な新人作家だ。
文学を奨める父親の期待を尻目に、12歳のフランクはテニスに、16歳のウォルトは、ロックに夢中だった。
ある日、両親の離婚が告げられた。
突然のできごとに戸惑う子供たちはそれぞれの形で反抗を始めた。
フランクは、性への好奇心から学校で奇行を繰り返す。
ウォルトは、コンクールで優勝した自作の曲が、ピンクフロイドの盗作であることがばれてしまう。

staff
監督:ノア・バームバック
製作:ウェス・アンダーソン
脚本:ノア・バームバック
音楽:ディーン・ウェアハム他

cast
バーナード:ジェフ・ダニエルズ
ジョーン:ローラ・リニー
ウォルト:ジェス・アイゼンバーグ
フランク:オーウェン・クライン

なんとも奇妙なタイトル。それだけで、うん?これは何?って観たくなる。
けど観にいけなかったんだよねえ。
ようやくDVDで観てみました。

実は80分の非常に短い映画。インディーズっぽい映画です。
というか、米国映画より、フランス映画っぽい感じのする映画。
でも描かれてるのは紛れもない、ニューヨークの都会の4人家族にまつわる物語。

ハリウッド映画に代表される米国映画は、派手なアクション、最新技術を駆使したホラーやSF、はたまた壮大なファンタジー、豪華絢爛な歴史絵巻ショー、上質で上品な社会派ドラマ。いずれもエンタテイメント映画。
でもこんな米国映画があってもいいね。
ちょっと前に「アメリカン・ビューティー」ってのがあったけど、ちょっと雰囲気違うけど、あれのミニ版って感じかも。

登場する4人家族の誰もが欠陥だらけで、誰もが思い上がって、衝突したり妥協したり。
でも世の中って実はこんなもんだよね。
すべては不完全なのに、パーフェクトを演じて装って・・・。
とにかく脚本にスキが無いと感じました。出てくる登場人物全員の苦悩がわかります。

この作品、実は監督の自伝的作品なんだとか。
舞台設定も1986年。そういや必死にタイプライター打ってたり、テニスのヒーローもナスターゼとかでてくるし。LPレコードを聴いてる場面とかね。
それに音楽にピンク・フロイドが使われている。
私も当時、聴いていたアルバムでした。懐かしい・・・。

ちなみにイカとクジラがあらわすものは・・・。
まあ、ニューヨークの自然史博物館に展示されている巨大ジオラマなんですが・・・。
うん、なかなかいいタイトルじゃないですか。いろんな意味でね。
ハリウッド映画でたまにはスキっとするのもいいですが、こういうよく出来た小品でうなづくのもまたよろし!
★★★★★★★☆

DVD 区切り 18:11 区切り comments(0) 区切り trackbacks(10) 区切り

『ゲド戦記』

『ゲド戦記』2006

story
竜が人間の住む世界に現れて共食いを始めるなど、異変が起こりはじめた多島海世界“アースシー”。
異変の原因を探るべく旅に出た大賢者ゲドことハイタカは、その途中で父王を刺して国を飛び出してきたエンラッドの王子・アレンと出会った。
2人はともに旅を続け、ハイタカの昔なじみ・テナーの家へ身を寄せる。
しかしテナーと共に住んでいた少女・テルーは、心に闇を持ち自暴自棄となるアレンを嫌悪するのだった…。

staff
監督:宮崎吾朗
製作:鈴木敏夫
原作:アーシュラ・K・ル=グウィン
原案:宮崎駿
脚本:宮崎吾朗、丹羽圭子
音楽:寺嶋民哉

cast
アレン:岡田准一
テルー:手嶌葵
ハイタカ:菅原文太
クモ:田中裕子
テナー:風吹ジュン

スタジオジブリ作品。
日本が世界に誇るアニメ。そのアニメに中でも、大人なから子供まで楽しめる作品を作り続けてきたジブリ。
とりわけ、宮崎駿監督のファンタジーには、ほんと熱狂的なファンが多い。
かくいう私も特に初期のナウシカ、ラピュタ(個人的にはラピュタがもっとも好き!)それに紅の豚は大好き。
もののけ姫あたりからは、これがアニメか?というようなきめ細かい作画とイマジネーションでまた新たにファンをひきつけたよね。

で、その息子が初監督のメガホンをとったのが世界三大ファンタジー(?)と言われるらしい「ゲド戦記」。
知る人ぞ知る・・・らしいが、すみません、私まったく知りません。
まあでも映画って原作を知らないほうが良いパターンが多いので、何も気にせずに観ようかなって思いました。
実は、去年映画館で公開されてたときは、忙しいのもあったし、結構公開されるやいなや、不評の嵐なるものがあったので、う〜ん、ならDVDでもいっかと思いながら結局観ずじまい。
ようやくDVDで拝見いたしました。

まず、ようわからん。
いままでのジブリ作品でも少しはどういう意味ってのもあったけど、それはわからないでも楽しめたってのがあった。
だから大人から子供までも楽しめた。
このゲド戦記。タイトルが悪いのかもね?訳をした人が・・・。戦争じゃないもんね。
とにかく、最初からようわからんのよ。
なんでアレンが父親を刺すのかなあ?
なんであの大事な剣が抜けなくて、いつの間にか抜けるのはなぜ?
ほかにも、たくさんようわからんとこありました。

盛り上がりにも欠けます。淡々と進んでいきます。あまりにも牧歌的な画もなんか妙ちくりんな気がしました。
普段のアレンのかわいい素朴な顔も怯えたり、驚いたり、怒るときの顔がまるで別人(ワンピースのような絵)だし。
な〜んかちょっとおかしいよ。

ここんところ声優でいろいろ物議をかもしだしているジブリ作品。
今回もテルーの声が・・・ちょっと棒読み過ぎて気になる。
主題歌とかはいいのにねえ。惜しいです。彼女は歌だけでよかったのに・・・。

それから、なんかね、セリフがみんな聞き取りにくいんだよね?
なんでだろ。だから音量かなり大きくして聴きました。

正味1時間45分の映画。なのに、妙に長く感じるし、とにかくで結局何を語りたかったのか?って感じでした。
あまりにもセリフで連発してるのも、嫌気がさしたし。

次回、この監督さんはかなりプレッシャーを背負うのじゃないだろうか・・・。

★★★★★☆

DVD 区切り 18:15 区切り comments(0) 区切り trackbacks(21) 区切り

『キング 罪の王』

『キング 罪の王』THE KING

story
海軍を除隊した21歳の青年エルビスは、一度も会ったことがない父親に会うため、テキサスの小さな町を訪れた。
しかし招かざる客のエルビスは、父デビッドに拒絶される。
デビッドは今では教会の牧師になり、妻と高校生の息子と娘がいる幸せな家庭を持っていたのだ。
やがてエルビスは父の娘、つまり自分の妹である16歳のマレリーに接近し、関係を持つようになる。
それは悲劇の始まりだった…。

staff
監督 ジェームズ・マーシュ
脚本 ジェームズ・マーシュ他
製作 ミロ・アディカ他
音楽 マックス・アヴェリー・リヒテンシュタイン

cast
エルヴィス:ガエル・ガルシア・ベルナル
デイビッド:ウイリアム・ハート
マレリー:ペル・ジェームス

この映画。
実は見たくて見たくて仕方がなかったのですが、上映期間が短く、観にいけなかった。
日本では恐らくそんなにヒットしていないと思うんだ。
勿論、日本でもかなり人気の出てきたガエル・ガルシア・ベルナル主演。
ということで、マニアはきっとこぞって観に行っていたと思うけれど。

そう、それくらい、このガエルは演技もさることながら、妖しいそして孤独な陰のある、そして異様なセクシーさを持ち合わせた好俳優である。何よりあの眼差しと甘ったるい口元に特長あるよね!

また、彼の出演作には駄作はないと言っていい。
「アモーレ・ロペス」に始まり、あの「天国の口、終りの楽園。」「アマロ神父の罪」「モーターサイクル・ダイアリーズ」「ドット・ジ・アイ」「バッド・エデュケーション」などどれもなかなかうなる佳作である。

さて、この映画。タイトルがTHE KING つまり王。
これって意味深。
この映画の公式サイトには、まず「インテリジェント・デザイン(知的設計論)」つまり、ダーウィンの進化論を否定し、人類を含めた宇宙のあらゆるものがなんらかの「偉大な知性」によって創造され、デザインされてできあがったとする考え。それから「カインとアベル」つまり兄が弟を殺す。それから「オイディプス王」知らずに父を殺し、母を妻とする。これらをモチーフに話ができあがっていることが載っていました。

それを踏まえて、この映画を観ました。
う〜ん、やはりなかなか深い。いろいろな考え方のできる、ある意味よく出来た見る人にいろいろ考えさせる映画であるなあと思いました。

エルヴィスの肩の軍艦の刺青。切り落とされた鹿の頭と血。水面に投げ入れる薬莢とその波紋。紙で作った王冠を被るエルヴィス。などなど、どれも象徴的。

「懺悔すれば、許される。」
牧師の父はそう言った。
エルヴィスはその父に勝った。
紙で作った王冠を、彼は自慢げに頭に載せ王様になった。

KINGとは。
最後に発した父に対するエルヴィスの言葉の意味するものは・・・。

とにかく、テーマは重いし、決して気持ちよい映画ではないが、ほんと観る人の考え、意識が問われる映画。ちょっと、たまにはこういう映画も観たいものです。

それにしてもガエルのあの目の演技はすごい!
★★★★★★★★

DVD 区切り 16:30 区切り comments(0) 区切り trackbacks(10) 区切り

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