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『鴨川ホルモー』and『鹿男あをによし』

最近読んだ本の中では、どうしようもなく可笑しく、馬鹿らしく、それでいてまた読みたいなと思わせた作家。
それが「万城目学」でした。

とりわけ関西人として、古都京都や奈良を知っている人にとっては、ある意味必読(笑)。
タイトルもなんとなく、バカげていて可笑しい。
「鴨川ホルモー」ホルモー?何じゃそれ?
「鹿男あをによし」鹿男って何?誰?

いや〜、なんか学生時代のあのノスタルジアに浸りました。
最近では久々のほんと早く次読みたいと思う作家の登場です。

最近では、京大卒の作家が売れてるよね。
森見さんとかね。

いやしかし、こんな奇想天外なストーリーを組み立てられるこの作家。
次をほんと期待してしまいます。

あっ、そうそう簡単に紹介を。
「鴨川ホルモー」

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。
腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。
「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。
戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。
京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。
都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。
前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。
「鴨川ホルモー」ここにあり!!
第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

それから
「鹿男あをによし」

「さあ、神無月だ――出番だよ、先生」
神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。
失意の彼は、教授の勧めに従って2学期限定で奈良の女子高に赴任する。
ほんの気休め、のはずだった。
英気を養って研究室に戻る、はずだった。
あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。
慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿…そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった!
壮大な構想、緻密な構成、躍動するディテール、ちりばめられたユーモア…。
これが二作目なんて信じられない。
この作家は、いずれ直木賞を獲るだろう。と"本読みの達人"金原瑞人氏が絶賛した、渾身の書き下ろし長編。

個人的には、特に「鹿男・・・」は絶賛です!

BOOK 区切り 13:29 区切り comments(0) 区切り trackbacks(9) 区切り

『武士道シックスティーン』

『武士道シックスティーン』誉田哲也

Story
かたや3歳から警察官の父に教わり、町の道場で修行し中学の全国大会で準優勝をするくらいに剣道を極めている上に、宮本武蔵の「五輪書」をバイブルとして熟読し、勝負は常に生きるか死ぬかを争うものだと信じ、剣道であっても相手を斬り伏せ勝利することこそが至上だと思いこんでいる磯山香織.
こなた日本舞踊を嗜んでいたものの、町工場を経営していた父親が、発明した素材の技術を大企業に技術を奪われ、裁判をしたものの負けてしまい倒産した挙げ句、母親が昔描いた絵本が当たってしまい居づらくなり出奔してしまい、お金のかかる日本舞踊は止めて進学した中学で初めて剣道に触れた西荻早苗。
まるで正反対の2人が最初に出会ったのが、横浜市の市民大会で、こんなところに敵などいるものかと確信して臨んだ香織は、向かい合った早苗の動きに翻弄され、挙げ句に真正面からメンを奪われ敗北する。
まさか。自分が負けるはずがない。負けるとしたら相手は達人に違いない。そう信じていた香織だったが、剣道を買われ推薦で入学した高校で、下の中学から進学してきた早苗と同じ剣道部に入り、早苗の剣道を見て驚き戸惑う。

誉田哲也というと、横山秀夫の警察物や大沢在昌の新宿鮫シリーズなどと同じようなベクトルを持つ熱い人々の群像劇が多い作家です。

この作家、でも荒削りながらなかなか読ませる物語を書く人だなあと感じます。

今回はそういうハードなものではなく、青春群像ストーリー。
しかも主人公は女子高生。ライバルもまた女子高生と、ちと苦手な分野かなあとも思ったんだけど、何よりもまず剣道の話だったこと。
本の装丁がまたちょっとシャレていて、剣道の紅白を意識して、スピン(栞の紐)が紅白2本あるんです。
それにブックカバーは赤。本の表紙は白。
それから、各表題に剣道道具などの説明が入ってる。
なかなかでしょ!

で内容も非常にテンポよくて、すいすい入っていく。
登場人物。とくにライバルの2人の人物がうまく描かれているし、感情移入ができる。

根本のテーマは、人生。目的。ここでは剣道をやっている意味、意義。
そういうところなんだけど、そこにいきつくまでの、育った環境、人間関係もいろいろと左右している。
そこらへんもなかなか見事に表現されているなあって思った。

だいたいこういうライバル物ってスキです。
昔、六三四の剣っていうマンガがって、愛読書でしたが、思い出しました。
また、六三四の剣も読み直そうかなあ。

BOOK 区切り 16:56 区切り comments(0) 区切り trackbacks(12) 区切り

『夜明けの街で』

『夜明けの街で』東野圭吾

story
15年前の殺人事件。
まもなく時効を迎える。
僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた――。
渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若く見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた…。

いわずと知れた東野圭吾さんの最新刊です。
もちろん、私、根っからの東野ファンですので、出てからすぐ買って読みました。
ここ最近の数冊とはまた違った小説。珍しく、男と女の本格恋愛(感情)小説です。(笑)
しかしそこは東野圭吾。やっぱりおっと思わせるところを最後に作り出しています。

とにかく東野圭吾さんといえば、学園物から始まり、本格推理、サスペンス、エンターテイメント、パロディー、スポーツもの、ノワールなどほんと引き出しのたくさんある作家で、しかもわかりやすく簡潔な文体で、とにかく読みやすく、すぐに物語の中に引き込まれます。
日常に近い話題、物語が多く、小難しい話ってあんまりありません。でも奥が深い。

この「夜明けの街で」も一見恋愛小説か?って感じですがそこに主人公にまつわる謎やしがらみがある。
ついつい休まずに読んでしまいました。

それにしても、東野圭吾の頭の中って覗いてみたい!
私の手元にはすでに50冊を超える彼の本がありますが、ほとんどハズレはありません。
シリーズキャラクターをほとんど持たない。というかわざと持っていない東野圭吾さんがこれだけ売れっ子なのは、ひとえにそのストーリーテラーぶりと共感させられる物語が多いからにほかなりません。

BOOK 区切り 21:22 区切り comments(0) 区切り trackbacks(5) 区切り

『失われた町』

『失われた町』三崎亜記

あの『となり町戦争』で衝撃デビューした三崎亜記。
映画にまでなったあの『となり町戦争』の驚愕のシチュエーションはすごかったよね。
新鮮であると同時に、なんとも不思議でシュールな味わいの小説だなあと思った。
そして短編集の『バスジャック』。
これまた、表題の『バスジャック』が面白い設定。
この三崎亜記という人の感性ってなかなか面白いよね。
短編集もあっという間に読んでしまった。
その三崎亜記の待望の第2長編がこの『失われた町』。
タイトルだけみて、あっまたやったな!って感じ。

あらすじ
30年に一度起こる町の「消滅」。
忽然と「失われる」住民たち。
喪失を抱えて「日常」を生きる残された人々の悲しみ、そして願いとは。
大切な誰かを失った者。帰るべき場所を失った者。「消滅」によって人生を狂わされた人々が、運命に導かれるように「失われた町」月ケ瀬に集う。
消滅を食い止めることはできるのか?悲しみを乗り越えることはできるのか?

正直に言うと、この小説。好き嫌いがはっきりすると思う。というか、ついていけるかいけないか、そういう類の小説です。
私はなかなか最初、どうしよう、ついていけなくなりそう....って感じながらも読み進んでいって、途中からぐいぐいひきつけられ、最後は、わあ、やっぱり三崎亜記はすごい!ってなりました。

とにかく、でてくる言葉や定義がなかなか理解しづらい。
また、現実が非現実であり、いや非現実な現実か?
そもそも町が意志を持ち、住んでいる人を消失させるという、設定がまあ奇想天外。

登場人物も変わっている。
白瀬(管理局書記官、消滅予知委員、特別汚染対象者)
脇坂(流浪の写真家)
茜(国選回収員)
和宏(月ヶ瀬出身の絵描き)
中西(ペンション「風待ち亭」主人)
由佳(管理局職員)
勇治(由佳の高校時代の同級生、消滅耐性の持ち主)
英明(月ヶ瀬出身の“別体”の女性の夫)
のぞみ(女子高生、月ヶ瀬で保護された子供)
ざっとこんな感じ。

この物語は「喪失」がテーマ。と同時に生きること、命とは...を考えさせられる。
自分の大切な人が失われたら・・・。人の存在とは、人の想いとは、人の愛とは・・・。
なぜ町が意志を持ち、町に住む人が消失するのか。この理不尽な現象に大切な人を失ったそれぞれの人々が立ち向かう。
なんという、やはりこんな物語、なかなか書けないと思う。

またしてもやられた。また、次もやられてみたい。そういう作家です。三崎亜記は。

最後に、この本の装丁がまた粋。黄色がバックの町に透明なカバーに人々が印刷されている。
文字通り、町と人が分離されている。

BOOK 区切り 23:20 区切り comments(0) 区切り trackbacks(11) 区切り

『月光』 誉田哲也

思わずタイトルそれにブックカバーのデザインに吸寄せられて、買ってしまった本です。
誉田哲也って、ストロベリーナイトとかいうタイトルの本があったなあってくらいで、まったく予備知識のない作家。
果たしてどんなものなのかなあって。

その前に、俺、クラシック好きです。ってか音楽はなんでも聴くし、クラシックではとくにピアノ曲、交響曲などをよく聴きます。
ピアノではやはりベートーベンショパンが好き。ベートーベンではやっぱりソナタでしょう。なかでも「月光」は大好きなソナタ。
この第一楽章って簡単そうに聴こえて、実は結構難しかったりする。あのテンポでの表現ってかなり難易度高い。
弾く人によってまったく様相が変わってしまう最たる曲の1つでもある。

そのソナタをタイトルにした本。期待大?(笑)で読みました。

あらすじ
お姉ちゃんは殺された。同級生の男の子に。
偶然のバイク事故に見せかけて、殺されたんだ。
美しくて、優しくて、心の真っ白な人だった。
お姉ちゃんの死の真相は、あたしがはっきりさせる。
後を追うように、姉と同じ都立高校を選んだ結花。
だがそこには、覗いてはならない姉のおぞましい秘密が.....。

う〜ん、期待はずれというわけではないけれど、どういうんだろ。ちょっと深みのない小説ではありました。
読みやすいことは読みやすいんだけどね。
こういう、兄弟、姉妹に関わる本って結構あるけど、もうちょっと一ひねりがほしかった感じです。
悲劇ですさまじく悲しい物語だけど、登場人物の性格描写がどうも中途半端な感じになっていて、感情移入がしにくい。
「月光」ももうちょっと、効果的に使ってればなあって、ちょっと残念でした。
つまんないわけじゃないんだけど。

まあ、もうひとつ何か読んでみようかなって気もします。

BOOK 区切り 00:12 区切り comments(0) 区切り trackbacks(112) 区切り

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